10/19(土)、博多部一帯で行われた『博多灯明ウォッチング2019』。灯明イベントは現在ではいろんな形で全国に広まっていますが、初源は博多の伝統を復活させたこの祭りだと言っていいと思います。市民ボランティアが支えるこのイベントも25回を迎えました。
当団体の副理事にして灯明師・おがたたかひろがいろんな意味で最も輝く日でもあり、おがたを中心に団体も、このイベントを少しでも市民のみなさまに楽しんでいただくためのお手伝いをしています。
そのひとつが、関連メディアのデザインです。
まずは開催を告知するポスター。昨年撮影の写真をイメージとして、街中のいろんなところに展開されるポスターを見かけると、「今年も秋が、灯明の季節なんだなんぁ」と思える、そんな情緒溢れるデザインで、見る人の興味を惹きつけ、当日の来場をお誘いしている…風情のあるデザインです。
もうひとつ重要なのが、イベント当日のメディア。考えてみれば準備は半年かかっていても(準備する市民ボランティアのみなさんにとっては、大事な時間ですけども)、本番は一夜限り、正味3時間しかありません。好きな場所を好きなだけ愉しむのも楽しい観光ですが、博多一帯に広がる灯明。駆け足でも眺めたいと思っていただけると、灯した火の数々も嬉しいんじゃないかと。
そこで特に役立つのが、配布のミニパンフです。これを見ながら歩けば、少し土地勘のある人ならば問題なく、初めて博多を訪れた方々も主要な灯明を3時間でめぐることが可能です。交通だけでなく、おやすみどころやトイレなども落とされているので、安心も付いて来ます。おまけにスタンプラリーの参加証にもなっており、集めたら粗品が!実は今年は当団体デザインの“てのごい(てぬぐい)”だったのですが、あっという間に無くなったそうです。大人気だったのですねー。
現場ではパンフに加えて、要所に説明の掲示も。ボランティアさんと来場者が関わる貴重なポイントにもなっていました。
また余談ですが、奈良屋地区では自前のパンフも配られていました。
こちらは地元のみなさんの制作のようですが、寺社や旧跡、旧町名碑が掲載されていてナイス編集!と思いましたのでここにも。裏面は市民への参加の呼びかけも掲載されており、この夜限りで現れる約4万個の明かりは、ひとりひとりのみなさまのご協力で灯されていることを、改めて感じました。
今年はいろんなイベントの重複や、天候への心配もあり、当日の来場者の数は例年に比べて穏やかな感じもありました。しかし多くのみなさんが、荘厳に輝くたくさんの光を愛でている、文字通りの“光景”がそこにはちゃんとありました。この市民イベントに関われることを、私たちは大きな誇りとしています。また来年も。晴れてくれてればと思います。