#SocialDesign

Mini-Fukuoka

子どもたちが自身が社会を考える機会

ミニふくおか

「ミニふくおか」は、ドイツのミュンヘン市で行われている「ミニ・ミュンヘン」をモデルとした、子どもがつくる仮想のまちづくりです。子どもたち自身がまちの住民として生活を営み、新たな空間やシステムを自由につくります。
着実に実績を重ねていた「ミニふくおか」は、7年目の時点では1,500人以上の子どもたちが参加する大きなプロジェクトとなるのと同時に、これまでのやり方とは違う方法や手段を模索していました。そんな局面で私たちは新しい風として参画し、アート体験プログラムや高校生や大学生などのサポーター制度を導入しました。
アート体験プログラムでは、クリエイティブな感覚・価値観を導入するチームとして、アート創造やアーティスト体験など、子どもたちの持つ感性を最大限に引き出すサポートを行いました。シンボリックなモニュメントや、市民が作った魚が増えていく水族館、鮮やかな風船で彩るまちのゲートなど、子どもたちの想像力がダイレクトにアーティスティックなまちを作ることで、まちを大きく変化させることができました。
サポーター制度では、このまちを支える高校生や大学生に「子ども実行委員会」をサポートするという新しい役割を実装させました。このサポーターの多くは、ミニふくおか経験者が多く、自分達の景観を踏まえたサポートが行えます。それによって大人の介入を大きく減少させ、より子どものまちを実現することができました。
また私たちの参画からスポンサー制度も始めました。ミュンヘンではコストの大半が民間企業の寄付によって支えられています。ミニふくおかも、行政の予算だけでなく自立できる部分を増やし、より継続性の高い事業へとデザインすることが必要となっています。子どもたちが自ら考え、伝えること、つくること、動かすこと。生きることに必要な力を育成する場を、私たちは社会的な課題としてサポートし続けています。