#CommunicationDesign

Branding Partner,
Fukuoka City Museum

市民のためのミュージアムのアイデンティティ

博物館ブランディング

これからも市民に親しまれるミュージアムに。福岡市博物館は創館以来30年に渡って、国宝金印、黒田家関連資料を筆頭とする福岡市民から寄贈、寄託された資料、「市民の宝」を預かり、調査、保管、公開する存在です。2013年当時、太宰府の九州国立博物館の登場、福岡市美術館の大規模リニューアルの開始などの背景があり、博物館は次の時代のビジョンを模索していました。
私たちは福岡市博物館の次の時代のミュージアム像を検討しアウトプットまで一貫したデザインで展開するブランディング事業に携わりました。
常設展示室の初の全面リニューアルの際に、私たちは次の時代に向けた福岡市博物館のロゴなどのVI作成や広報展開、新たなサイン計画、ユニバーサルデザインの展開、新しい季刊誌メディアのリデザインなどに関わりました。特にVIは職員全員のヒアリング、当事者が関わるワークショップなどで現場の声を採取しながら制作するプロセスでデザインを行うことで、実際に使用する現場スタッフの理解を得ることができ、ブランドの価値を保つことにつながっています。
また、デザイン作成を行う季刊情報誌「Facata」では、大規模な巡回展など特別展示室で行われる催事情報発信から、編集方針を転換を提案しました。現在は「お米」「印」「お金」など各号にテーマを設定し、常設展示や企画展示など、館の学芸員が主に企画した「市民の宝」を堪能できるオリジナル色の強い内容で組み立てることで、「市民のためのミュージアム」というコンセプトに一貫した価値を与えています。