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ふくおかメイドプロジェクト

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vol.23「とよみつひめ」

09.9.6














23 とよみつひめ

「福岡オリジナル」の登場

みなさん突然ですが、この漢字読めますか?「無花果」。今回の県産品ノートは、旬の時期には店頭に並び、女性を中心に親しまれている果物「イチジク」に関する県産品ノートです。
実は私、今回の取材までイチジクを食べたことがなく、旬の時期はおろか、味や食感すらピンとこない。よく知られていながら、なかなか「食べず嫌い」な方も多いのではないかと感じながらの取材となりました。
まずは、イチジクそのものについて。なんと原産地は、遠く「アラビア」で、世界でも最も古くから栽培されている食物。その歴史は、紀元前3000年頃と小麦よりも古いのだそうです。不老長寿の果物として、古代エジプトの壁画にも描かれています。
日本には、1630年頃に長崎に渡来。栄養価も高く、高血圧や動脈硬化の防止に役立つ「カリウム」や食物繊維が多い「ペクチン」などが豊富なため、女性を中心に根強い人気を誇っています。名前の由来に「ひと月で実が熟す=一熟」などの諸説があることからも分かるように、果皮がやわらかく裂けやすい、栽培・流通が難しい果実と言われています。
長年にわたって、国内で販売される品種は、その約8割を占める「桝井(ますい)ドーフィン」と福岡など西日本に多い「蓬莱柿(ほうらいし)」の2品種が市場を独占してきました。
その市場に新たな風を吹かせるのが、平成19年に販売を開始した新品種「とよみつひめ」。これは、福岡県がおよそ10年をかけて開発したもので、みずみずしい果汁と強い甘み、さっぱりとしたあと味が従来のイチジクファンにもうれしい驚きなのだそうです。中でも一番の特長は、これまで流通の妨げとなっていた「裂果(果肉が裂けて実が露出する)」が少ないことで、この品種改良の成功によって、栽培中に裂けた隙間から水が入ってしまい味がぼけてしまうことも減り、不安定だった甘さを均一化にもつながりました。生産者へのメリットも多く、これまで中腰での長時間作業だったものを解消する「一文字仕立て栽培」など、福岡オリジナルの『究極のこだわり』が結集した逸品です。従来の品種の良い部分は残しながらの長期にわたる研究開発。他の産地との開発競争も睨みながら、「しばらくは、これを超える品種は出ないでしょう」との言葉に、力強い自信がうかがえます。
いろいろな方にお話を聞きましたが、やはり「イチジクは苦手」と決めてしまっている方が、特に男性を中心に多いみたいです。まさに、今が旬。さっぱりとした後味の「とよみつひめ」を見かけたら、是非一度食べてみてください。


取材協力:福岡県農業総合試験場豊前分場
(福岡県農業総合試験場豊前分場 果樹チーム長 野方仁)

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