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vol.08「博多織」

09.3.22


















08 博多織(はかたおり)

継承される、博多の粋

今回の県産品ノートは、伝統工芸「博多織」。手織りによる絹の質感を活かした、本物の魅力についてご紹介します。
「博多織」の始まりは、760年前。宋に渡った博多商人・満田弥三右衛門により伝承され、江戸時代には筑前黒田藩の御用達になったことから「博多献上」と呼ばれる名品を生み出します。
現在では、さまざまな製品に使われていますが、その代表は何といっても「帯」。縦糸に約7500本という多くの絹糸を使い、太い横糸と織ることで、締める際にキュッキュッと鳴る、緩まない丈夫な帯が出来上がります。武士の帯刀が日常であった江戸時代には、特に重宝され「朝締めても夕方まで緩まない」との定評があったほどです。男帯の代表格ともなったその質実剛健な特性は、まさに博多の人々に流れる気質や粋(いき)そのものです。
僕のような素人でも「博多織」と分かるのは、独特のパターンの文様柄。特に「博多献上」では、祝いの仏具「華皿」と、魔よけの仏具「独鈷(どっこ)」の形をあしらった二つの文様柄が織り込まれていることが特徴です。その柄の本数により「三献上」「五献上」などと呼ばれます。
機械織ももちろんありますが、職人による手織りとの質の差は歴然で、製品には努力と時間そして高い技術が反映されます。例えば、「博多献上」では、織の作業の前の図柄を記録している紋紙、そして染色や機仕掛と呼ばれる下糸の準備だけで2ヶ月以上かかり、さらに織りの作業でも一反を織り上げるのに熟練の技でも3?4日を必要とします。
「博多織」は、伝統の継承だけではなく未来にも目を向け、組合が先導役となった後継者育成にも力を入れています。平成18年に開校した「博多織デベロップメントカレッジ」では、博多織の技術だけでなく、運営や経営・文化教養など、総合的な育成スタイルで注目されています。「職人だけを育てたい訳ではないんです。伝統継承も大切ですが、活性化のためには技術を活かした新分野へつなげることも大事なんです。」とは、博多織工業組合事務局長の吉丸寛宜さん。
このカレッジでは、毎年10名づつで10年間、計100人の技術者を育てる予定です。3年間の実習を終えた彼らが、伝統の世界に新たな息吹を生み出してくれることに乞うご期待です。


博多織工業組合 092-472-0761

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