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ふくおかメイドプロジェクト

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vol.29「富有柿」

09.11.29















29 富有柿(ふゆがき)

日本の秋を彩る、橙紅色の味覚
今回は、柿の王様「富有柿」を紹介する県産品ノートです。ご存知の方には、当たり前すぎるかもしれませんが、まずは簡単に「柿」そのもののお話から。柿の取材をすすめるにあたって、いたるところで出てくるのが『渋』という言葉。1000種を超えると言われる柿の品種は、大まかには「渋柿」と「甘柿」とに分類され、渋をぬくには…などなど、柿をおいしく食すための悪戦苦闘は、この『渋』との戦いなのだろうなと学習しました。この歳になってそんなことも…、と少し恥ずかしくもなりつつ、「軒先に『甘柿』を干したら腐ってしまった」などと、同様の誤解もチラホラとあるそうで。とくに若者は、意外と知らないものですよ。
 桃栗三年柿八年…。ことわざのとおり、結実までの期間が長い柿ですが、「甘柿」の登場は突然のこと。1214年、神奈川県 川崎市の 王禅寺で偶然に発見された「禅寺丸」だと伝えられます。『接ぎ木』の技術をはじめとした品種改良の連続によって、渋柿の突然変異種でしかなかった甘柿が、現在のように世に広まったのだそうです。
 『甘柿の王様』として君臨する「富有柿」は、甘柿生産の約6割を占める品種で、北は新潟から南は九州まで広い地域で生産されています。その中でも福岡県は、全国有数の生産量を誇り、原種の富有と比べて、丸みを帯びた外観や果皮・果肉ともに紅みを帯びていることが人気を得ている特徴だと言われます。福岡県内の栽培は歴史も古く、明治35年ごろにさかのぼりますが、大正6年に大正天皇が九州を訪れた際に、福岡県の秋のフルーツを代表して杷木町(現朝倉市)の「富有柿」が献上されたことを機会に、全国的に知られるようになりました。現在では、品質のすばらしさや生産量の多さから「第10回日本農業賞(昭和55年)」に選ばれるなど、遠くは関東・関西・北陸にまで愛好者をひろげています。
 柿は、その栄養価も豊富で「柿が赤くなると医者が青くなる」と言われるほど、「ビタミン類」と「ミネラル」、緑茶やワインの苦味成分として知られるようになった「タンニン」などが含まれ、二日酔いや風邪のほか、高血圧やがん予防など、あらゆる面に効果を発揮する万能薬です。
 今がちょうど旬。朝倉市周辺の山々は美しい橙紅色一色に染まり、この季節ならではの風情を彩ります。味覚はもちろんですが、たわわに実る柿の木ようすは、まさに『日本の秋』って感じですね。

取材協力:ファームステーションバサロ
0946-63-3888

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