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ふくおかメイドプロジェクト

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vol.30「英彦山がらがら」

09.12.6

西日本新聞「県産品ノート」第30号(12月7日掲載)は、
家の玄関先にぶら下がっているという人も多いのではないでしょうか。
「英彦山がらがら」の紹介です。

詳しい本文に入る前に、
どうやって、素焼きで鈴を作るか…を紹介してみます。


まずは、大きなビー玉大のボールを包むように粘土を巻き、
まんまるな団子を作ります。


カミソリで半周くらいに切り目をいれます。


中のビー玉ボールを取り出します。


代わりに素焼きの小さい球を入れて、口を戻して整形します。


完成品は、まちまちです。



※掲載記事(修正前)は下記の通りです。

30 英彦山がらがら(ひこさんがらがら)

生活を守り続ける日本最古の土鈴

神の宿る崇高な山として、いまでも多くの人々が訪れる修験道の地・英彦山。今回の県産品ノートは、人々の生活の傍らにあった素朴な一品をご紹介します。英彦山の麓に広がる添田町で生まれた「英彦山がらがら」は、国内でも最古の部類といわれる800年の歴史を持つ土鈴です。文武天皇(飛鳥時代)が英彦山に奉納した鈴が由来とされ、戦乱の際に守るために土に埋めたその鈴の複製を肥前中原の城主が作り、のちに参拝者に分けたのがはじまりだとされています。現在では、英彦山来訪のお土産としてしられていますが、家々の玄関や門前に飾られる魔よけとして、また田畑の水口(みなくち)に埋め、災害を避けるためのお守りとして重宝されています。

土の素焼きに、「日光」を表す朱(赤)と「水」を表す青の色が塗られた土鈴。藁を通して棕櫚(しゅろ)で結んだ素朴な佇まい。ひとつひとつの鈴が、振ってみると「がらがら」と違う音を奏でる独特の素朴な魅力に溢れています。

大きく分けて「大がら」「小がら」「三面(鬼、天狗、お多福の顔)」の3種類がありますが、特に有名なのは、5つ鈴からなる「小がら」で、最盛期には地域で約20件の窯元で生産し、英彦山の参拝客にも広く親しまれていたそうです。「子どもの頃は、山頂の土産物屋まで担いで運ぶのが仕事やった」と教えてくれたのは、現在ではわずか一軒が残るだけとなった窯元の篠崎さん。粘土とわずかな工具からなる工程はリズミカルで単純なのですが、これがなかなか難しいとのこと。「後継者を育て、続けていくためには、世の中が変わってくれんとねえ」と昔の様子を振り返りながら語っていただきました。現在でも、英彦山に残る鈴「猿形(さるがた)土鈴」の復元や体験学習を通した地元の子どもへの文化伝承など、様々な取り組みが行われており、『がらがら』と、その素朴な澄んだ音は、今も修験道の地で鳴り続けています。家の軒先で一家を守ること、絶やすことができない大事なお役目です。

取材協力:英彦山がらがら 鈴類窯元
(窯元/添田町伝統物産振興会 会長 篠崎嘉丈)





職人の横顔。実に味があるものです。

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