歴史を愛好する人々の感覚や需要も、時代で変わります。武将の甲冑や刀剣は、勇壮な時代のロマン…的だけに考えるのは少し古くて。日本の名刀を擬人化したイケメン男子が大活躍する育成シュミレーションゲームが大変な人気を博し、ゲームだけでなく、アニメ化、舞台化、実写映画化という大盛り上がりの状況に。それに乗じて博物館の刀剣の展示にも女性ファンが多く観賞に訪れる、先日の「侍」展でもコラボの企画が展開されるなど、大いに文化が愛されている状況なのです。
それに準じて…というわけでもないのですが。いにしえの文化を新たな視点で捉え、魅力を再発見したり、その趣味の良さを再認識するような動きもあるのですよね。この号の常設展テーマは「センス」。人々が生活や生業の中で愛でたさまざまなものがピックアップされています。文化の日11/3にはギャラリートークも行われるそうです。いにしえの人々が愛した「センス」、ぜひご堪能ください。