発行から少し期間が空いてしまいましたが…出ていますよ福岡市博物館だより『Facata』!今回も次号の打ち合わせを兼ねて、最新号と博物館の様子をお伝えします。
117号の表紙と特集は「挑む浮世絵―国芳から芳年へ」。浮世絵の世界で新しいことに挑戦した著名な存在2人にクローズアップした展覧会で、福岡会場限定の展示もあるという話題性も持った内容です。表紙はワニ。最近生き物が表紙に多いようなきもするんですが…きっと疲れているので気のせいでしょう。他にも博物館の面白い展覧会情報がいっぱい。ぜひ御高覧くださいませ。
さて今回は、いつもいろんなことにチャレンジしている博物館さんの、ロビー周辺に注目してみました。何しろこのロビーというか1Fの広場の大きさは、なかなかのもの。そのロビーを囲んで、山笠模型、各施設の展示ポスター、売店、みたいけんラボ(体験型展示)、インフォメーション、そしてエントランス、階段登って2F展示室へと…さまざまな魅力あるエリアにつながっています。本日はこのロビーで観れるいろんなものに注目しました。
まず何と言っても特別展示室の展示紹介。11/4まで開催の「侍」展は、平日にも関わらず多くのお客さんが。しかも女性の姿が目立ちます。その理由は…ロビーにあるこちらのポップ!
そうです。「刀剣乱舞」って知っています?日本刀の名刀・妖刀の名前を持つイケてるお兄さんたち。彼らの功績で、ちょっと前から『刀剣女子』なるムーブメントが。実は天神でもバスの中でも、侍展の図録を抱えた女性を幾度となくお見かけしました。「15回来た人もいるんだよねぇ…」とは、担当学芸員のHさんのコメント。11/4(月・祝)まで、限定公開出品も多い展覧会なので、混雑するかも知れませんが是非お出かけください。
その派手な展示の付近に、少しづつ博物館ならではの工夫があるんです。
例えばコレ。よく見ると通行止めのバーにシールが。これは常設に展示されている名物的な槍「日本号(にほんごう)」の美しい螺鈿細工(らでんざいく)を模したものだと思われます。こんなところにも気配りが。綺麗ですね。
またこちらは、博物館が誇る市史編纂室が発行している「市史だより」のディスプレイ。以前は整然とバックナンバーが並んでいるものだったんですが、現在では最新号の内容をアピールする感じに。いいなぁ、Facataもいつもお行儀よく並べていただいているんですが、いつか特設コーナーとかできたら嬉しいですね(公式ホームページにはたくさんページを割いていただいています。バックナンバーはそちらに!)。
市民のみなさんの大切な文化、日本の歴史や民族の魅力が並んでいる場所に、関わらせていただいていつも光栄に思っています。その魅力を市民のみなさんに、どう最適に伝えられるのか。これからも博物のみなさんと一緒に、その目的に取り組んでいきます。