今日から新しい年度がはじまります。
NPO、デザイン会社ともに、昨年度にオファーをいただいていた仕事をほぼ納品し、
無事にほっとした今日を迎えていることに感謝しています。ありがとうございます。
思えば、こんな4月1日を迎えるのは何回目でしょう。
そんな中でも昨年度は、強烈な一年でした。
社会的な責任をいただき、長期間にわたり関わっていたプロジェクトが無事終了し、新しいタイプのデザインのチャンスがやってきて、仲間達が少しだけ成長しためまぐるしい一年でした。
うまく進んだものもあれば、なんとなくイマイチのまま過ぎていったものもあります。
まぁ、最低限オファーに見合うものは提出できていると思っていますが・・・
当然、実力不足は自覚しておりますが、質が落ちていくパターンは特徴的です。
そのパターンは以下で
1.デザインを必要としていない
まず、デザインを見下しているクライアントは損をします。
デザイナーなんておだてて、最大限の能力を発揮させるべきです。書いてて悲しくなりますが、おだてられると調子にのる生き物です。
そのうえ、クライアントがしっかりしたヴィジョンを持って、デザイナーの言葉にも耳を傾けてくれる関係が築けた時、だいたい予想以上の結果が生まれ、クライアントは得してます。
昨年度は、こんな夢みたいなクライアントが何人かいました。スゴくない?
九州経済産業局のSさんなんかは、一般的に考えている行政マンとは全く異質な存在です。
柔軟かつリアリスト。こんな人が出世すると日本もおもしろくなるはずです。ただ、予算は厳しかったけど。
2.お互いの時間の管理能力が甘い
これも、あたりまえといえばあたりまえですが、デザインには制限が必要です。特に時間の制限が。
ただでさえルーズなデザイナー達を操るには、ディレクター的感性が必須となります。
ここも誤解が多いのですが、ディレクターがいちばんやるべきことは時間の管理です。
納期と質のバランスをまずデザインしましょう。
当然、クライアントサイドの納期は理解できますが、「その納期と求めている質のバランスあってる?」って聞き返したくなるような人たちや、そんだけのことするのにもったいぶるデザイナーなどはまだまだとても多いです。
ココがかみ合えば、あとは楽しい時間が待っています。
3.客観視できない
ファーストインプレッションっていえば聞こえはいいですが、思い込みが最後まで抜けない人っていますよね。
なぜかプロジェクトがうまくいかないときは、だいたいその人のせいです。
その人が勝手にやらかしちゃっているんです。良かれと思ってるだけに始末が悪い。
その人は外してもう一度考え直すだけで、プロジェクトはよみがえっちゃいます。
4.時代感覚がない
田舎に住んでいてもスタイリッシュな人っているもので、その逆もいます。
オシャレな人間になりたければ、必要な時にだけオシャレになることはできません。いつもオシャレであるべきなんです。
広報がしたければ、毎日広報について考えている必要があります。
じゃないと時代遅れの逆効果になっちゃいますから。
これらが全部揃ったときのオファーは、そりゃもう、なにしても進みません。
そのうえ、正当化してきますから手に負えません。
でも、全部じゃなければいいんです。そんなときのために、デザイナーは存在しています。
ちょっと歩み寄れば、そこから先はもう大丈夫。
今年度もそんなクライアントに出会えますように。