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ふくおかメイドプロジェクト

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vol.33「久留米絣」

10.1.31




















33 久留米絣(くるめがすり)
伝統の素朴さと美しさ
今回の県産品ノートは、その名は誰もがご存知の「久留米絣」を紹介します。「久留米絣」は、「伊予絣」「備後絣」とともに日本三大絣の一つとされ、八女郡広川町や久留米市を中心とする旧久留米藩地域で製造されています。18世紀末(江戸時代後期)、その歴史は、一人の少女によって始まります。久留米の米屋の娘(当時12歳)で幼い頃から機織りが好きだった井上伝が、衣服についていた白い斑点をヒントに、掠れ模様の織り方を発見したのが始まりだとされます。本人はもとより、大塚太藏・牛島シノらの後継者も生まれ、図案づくり、くくり、染め、織りなどの高度な技術の発展に尽力し、現在に至ります。
「久留米絣」は、「重厚な質感」や「肌ざわり」「生地の強さ」「藍色の美しさ」「着るほどに増す風合い」などなど、その魅力や特長は幅広く、多くの人に愛されていますが、「久留米絣といえば…」ということで、覚えておきたいのが『くくり』と呼ばれる技術です。『くくり』は、多くの工程の初期段階にあたるもので、図案を方眼紙のような専用の用紙に書いた「絵紙」で決められた経糸と緯糸の本数やパターンにそって、麻などの縄により防染する(染めない)部分を文字通り『くくり』ます。「藍色と白のバランスやグラデーションの美しさが魅力(山村さん)」とあるように、仕上がりの絵柄は、白いままの糸(染めない)部分の配列によって決まるので、この工程をパターンをかえながら繰り返すことによって、色の濃淡や色わけも可能となるのです。現在では、機械括りもできますが、染める時にはほどけないように、また染色後には解けやすいようにするためには、熟練の技が必要で約30の工程からなる「久留米絣」の中でも、その精度の良し悪しは完成の出来栄えを大きく左右します。
一時は、年間200〜300万反を生産していた「久留米絣」も、戦後の洋装化によって、絣の需要が激減。現在では、少量の生産にとどまっていますが、その風合いをいかした雑貨やインテリアなど、多くの分野にその魅力は広がり、特にフランス・パリでの見本市出品など、海外にも積極的にその魅力は紹介されています。最先端の服飾デザイナーが手がけた久留米絣の品々は、日本文化への興味の高さもあって好意的に迎えられています。

取材協力: 藍染絣工房 山村健

井上伝(いのうえ・でん)
絵紙(えがみ)
経糸(たていと)と緯糸(よこいと)

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